2022年11月27日APPP事故報告

概要

2022年11月27日に開催したあさひプライム合同コソ練(以降APPPとする)にて発生した転倒負傷による救急搬送および警察の事情聴取を伴う事故について検証および再発防止(案)をまとめる
事故発生場所:あさひプライムスキー場駐車場
事故発生日時:2022年11月27日14:30
事務局:ハタマチ、ナギー
事務局対応:状況確認、その他走行中止要請、119番通報、現場にいた医療従事者に救急処置依頼、救急隊員への説明、警察による事情聴取対応

事故当事者

以降、事故の当事者をKさんとする
Kさんはご両親とともに練習に参加した19歳男性。
免許取得は2022年6月、長野モトジムカーナ練習会および初級者練習会、APPPへの参加実績はなく、その他パイロン練習も未経験と思われる。
使用車両はホンダCBR250RRフルノーマル(スライダー装備)
装備はフルフェイスヘルメット、上半身全体プロテクター、下半身不明、革グローブ、靴はハイカットシューズ
5日前に事務局にメール連絡いただきご家族3人での申込み。お父さんは3回目、お母さんは2回目の参加となる。

当日の状況

練習会ではなく事務局が代表のAPPP1として合同コソ練。(参照:長野モトジムカーナ練習会公式サイト
参加者:13名(事前申込10名、当日参加3名)
参加者レベル:競技経験者6名、中級者4名、初級者3名
コース:①上段コーススラローム(事故現場)、②上段8の字計測コース、③下段周回コースラ、④下部8の字練習3面
①事故現場の上段コーススラロームは直線スラロームの往復、複雑なコースではないが後半のパイロン間隔がやや狭い。
②上段8の字は通常通り一人走行および自動計測。
③下段周回コースラは複雑ではないがストップ&ゴーのスピードコースで複数人同時走行。
④下段8の字はタイムアタックコースが無いためウォームアップではなく主に初級者の自由練習用。

初級者3名中2名はコース走行が難しく8の字エリアのみで練習する状態。午前中はハタマチが午後は別の人が指導。
その他の参加者はKさん含めて個別の指導は無く自由走行。昼前にKさんが立ちゴケした際に事務局ナギーによる車両修理と乗車姿勢や操作についての指導あり。
午後、Kさんはお父さんとともに下段の周回コースラにチャレンジ。朝から比較すると明らかな操作技術・スピードのレベルアップが確認できた。
周回コースラ走行が競技経験者、中級者、Kさん含めて速度域の違う7~8人での同時走行となったので一旦中止しレベル別走行に切り替え。
何度か交代しながら走行後、しばらくしてから上段コーススラロームにて事故発生。

事故の詳細(聞き取りを含む)

Kさんが上段コーススラローム走行中に転倒。
転倒の際に頭部をフロントカウルのスクリーンに衝突。
ヘルメットのシールドを開けていたところに割れたスクリーンが飛び込み眉間に裂傷。
意識明瞭で会話も可能だが出血により目の状態が不明。ただちに救急要請するとともに現場にいた医療従事者により患部圧迫による止血処置。
車両の状態を確認すると、タイヤのスリップ痕が右側、カウルおよびスライダー左側が激しく損傷していることからハイサイドに近い状態で体が投げ出された可能性が高く、バイクと離れることなく強くスクリーンに顔面を打ち付けたと思われる。
割れたタイミングは不明だがスクリーンは破断していた。

事故後の対応

医療従事者による傷の確認、止血、脈拍確認、安静状態保持の措置を講じた
事務局による救急車要請、救急隊員への状況説明、警察の事情聴取対応
事務局と他参加者にてKさん自宅まで車両搬送
電話にて連絡をもらい事故報告書作成

怪我の状況

怪我は眉間を4針縫う裂傷のみ。当初痛がっていた足首は捻挫との事。
目には異常がなく後遺症の心配もないとの事。
CT等検査を行った結果、その他は異常なく当日のうちに帰宅済み。

当事者のコメント(Kさん、お父さん)

■Kさん
上手く走れるようになりスピードも上がっていたところで転倒してしまった。転倒の原因は状況からみてハイサイド(お父さん談)自分の経験不足が原因のため被害届は出さない。
とても楽しかったのでぜひまた参加したい。
■お父さん
事故後の対応も良く感謝している。上手くなってスピードを求める走りになっていたので落ち着いた走りをするよう指導すべきだった。周回コースラが楽しくて夢中になっていた。
安心してバイクの練習ができる素晴らしい場所なのでぜひ継続してほしい。来年も参加したい。

反省点および再発防止策の案

即座に救急要請できたことは良かったが、現場に医療従事者がいた事、割れたスクリーンが眉間ではない場所を深く切りつけなかった事は奇跡でしかない。
過剰なレベルアップ、スピードアップに目が行き届いておらず、もう少し早く落ち着いた走りをするよう諫めるべきだった。
来シーズンの保険加入は必須として、APPPの参加基準も考えた方が良いかもしれない。
コソ練でもメンタルや技術サポートが必要かもしれないが、今回のようにご家族やグループで参加される場合どこまで指導したらよいか判断が難しい。
誰でも参加可能なAPPPの場合、初心者と競技者の混在が課題。
参加者全員にとって安全なコース設定にする配慮や少なくとも周回コースラはレベル別の走行時間を設定すべき。

もう少し人数制限や個別指導をするべきかもしれないが、事務局主導で細かい指示やスケジュールなどが無い点が魅力の気楽な合同コソ練なので折り合いの付け所が難しい。
色々なレベルの参加者がいる場合、なかなか難しいオペレーションが求められる。
そもそも事務局不在のコソ練が出来なくなる可能性もある。
失敗から学ぶため検証して事故報告を発表したい。
初参加の方には注意喚起のチラシを配布、初心者の方には1日指導担当をつけて、個別安全講習の実施を検討。
一般車両が侵入してくる事もあるので事故予防のためさらなる対策実施。
「スポーツ走行保険(RSM)にも適用する」よう、長野モトジムカーナ練習会も主催者登録。

まとめ

最後に、事情聴取の際に刑事さんに言われたことを記します。


今回はお咎めなしだが(入口の進入禁止のパイロンを見ながら)出入口が閉鎖されているかどうかが重要。
閉鎖環境での転倒は道路交通法の範囲から外れ事故ではなく事件とみなされ、ケガをした本人が被害届を出した場合、主催者は業務上過失傷害の容疑者として逮捕の可能性もあるということを認識してほしい。
見聞きしたところ運営もしっかりしているし安全にも配慮しているように思う。公道で無茶をして怪我しないように閉鎖した環境で安全に練習することは素晴らしくぜひ続けてほしい。
ただ、あまり救急搬送が続くようだと認める訳にはいかなくなるので注意してやってほしい。


ということです。
今回の事を教訓に、より安全対策をしっかりして来期も練習会を続けていきたいと思います。

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